今日はダウンタウンにある、National Gallery of Art (カナダ国立美術館)についてご紹介します。バイワードマーケットからほど近く、家族で楽しめるオタワのランドマーク的な存在。家族連れからシニア世代の方まで一緒に楽しめる空間です。
歴史と展示物について

カナダ国立美術館は、1880年にカナダ総督John Douglas Sutherland Campbell : ジョン・ダグラス・サザーランド・キャンベルによって設立されました。
館内には、絵画・素描・彫刻・写真などのコレクションがあり、ユニクロのデザインでも起用されているアンディーウォーホル氏など、現代美術家の作品が充実しています。
また、カナダ史において重要な先住民族に関するアート作品も多く展示してあり、作品からカナダを読み解くことができます。


美術館の建物はガラス張りになっていて、外から見ても美しいのはもちろん、中に入るととても明るく広々としていて、国会議事堂も見えます。

入口には彫刻家ルイーズ・ブルジョワの作品で蜘蛛のアートで有名な”Maman”が設置されています。Mamanは、日本の六本木ヒルズの森タワーにもあるので、ご存知の方もいるかもしれません。

ぜひ、蜘蛛のお腹の下に入り見上げて見てください。その名の通り、お腹にたくさんの卵を抱えています。
子ども連れに嬉しい情報
美術館というと子ども連れには少し敷居が高いなと敬遠しがちなのですが、こちらの美術館は子連れにこそおすすめなポイントがたくさんあります。
まず、入場料が11歳以下は無料、12歳から17歳までは$12、30歳以上を大人とし$22になります。
入場料金はWebサイトで確認できますが、来館日が決まっていればオンラインでチケットを購入することもできます。30歳以上の大人や65歳以上のシニアは$3ほど安く購入できると記載してあるので、ご利用してみてはいかがでしょうか。
館内は広々しているので、展示物へ配慮すれば、未就学児も歩いて探索できる空間があります。館内を周る際、荷物が多い場合はクロークに無料で預けることも可能ですし、トイレも多めにあるので並ぶ心配もないでしょう。
子どもと一緒に来館する方におすすめは、館内1階のOPEN STUDIOで開催しているクラフト教室です。色とりどりの薄紙を束ねてお花を作り、毛糸でポンポンを作ったら、花の真ん中にうめこみます。


自分の好きな色やサイズの薄紙をを重ねて花束を創作でき、大人でもやり始めるとどんどんアイデアが出てきて夢中になってしまいます。
材料は全て準備されていて、バイリンガル(英語・フランス語)のインストラクターもいるのでお子さんの得意な言語で作り方を教えてもらえます。
館内には、Happy Goat Gafeも併設しているのでコーヒー休憩もできますし、隣には美術館のショップもあります。ここでしか買えないような可愛い小物類や、カナダらしいデザインのファーストネイションズアート関連の商品も購入できますよ。
最後に
私も久しぶりに来館しましたが、メンバーシップ(年間大人1人$80でさまざまな特典あり)の購入も考えてしまうくらい、日常を忘れて楽しむことができました。
気軽に芸術に浸れることができるカナダ国立美術館、幅広い世代の方におすすめの場所です。
この夏ぜひ足を運んでみてください。
【開館時間】
2025年5月5日〜9月7日
月曜日から日曜日
午前9時30分〜午後5時まで
ただし、木曜日のみ
午前9時30分〜午後8時まで
9月以降の開館日はWebサイトをご確認ください。
