7月に入り、オタワ市内の現地校も夏休みに突入しました。
2ヶ月もある長い夏休みなので、日本に帰省をしたりカナダ国内外の旅行に行ったりと計画も盛りだくさんかもしれません。
そこで週末にオタワから車で1時間弱で行かれ、いつもとは違う街並みを散策してみたいなという家族連れにおすすめなのが、リドー運河沿いにあるMerricville (メリックビル)という街。
オタワでも親しまれているリドー運河は、開通175周年にあたる2007年の第31回世界遺産委員会で、オンタリオ州最初のユネスコ世界遺産となりました。
今日は世界遺産の運河沿いにある、自然豊かで街並みも可愛らしいMerrickville(メリックビル)についてご紹介していきます。
Merricvilleの場所と街の雰囲気

Merricvilleはオタワから車で1時間弱、リドー運河沿いに位置する人口約3100人ほどの小さな街で、正式にはMerrickville-Wolfordと呼ばれています。
Jewel of the Rideau Canal(リドーの宝石)という称号をもち、1998年には「カナダで最も美しい村」と評価されました。
オタワを流れるリドー運河もロックと呼ばれる閘門(=運河・放水路などで、水量を調節して水面を一定にするためのせき)がありますが、Merricvilleにもある3つのロック(閘門)は、最も古いものとして知られています。
ロック(閘門)を開けるときは今でも手動で、その際は7.6Mの水位差がみられるほどの圧巻です。
そんな偉大な歴史を持つリドー運河を中心に、石造建築が並ぶ緑豊かな街並みがMerrickvilleには広がっています。
おすすめのアクティビティ

小さいながらもとても可愛らしい街なので、歩いているだけでも楽しめます。
街の中には所々に歴史を感じさせるオブジェもあり、写真撮影をするには最適で、実際に結婚式の撮影を見かけたこともありました。
運河沿いに広がる風景は美しく、眺めているだけでも癒されますが、古いロック(閘門)を見ながら散策をしたり、カヌーを楽しむ人もいます。
実はこの運河沿い、カヌーを持っていたらカヌーキャンプもできるみたいですよ。詳しい情報は以下のParks CanadaのWebサイトをご覧ください。

街の中には小さなショップが点在していて、アート関係の小物を取り扱っているお店がいくつかあり、アウトドアマーケットを開催しているときもあります。
この場所に住むアーティストの方が作った作品なども売られているので、お気に入りのものが見つかるかもしれませんね!

大通りSt Lawrence Streetにある1890 Natural Bath Co.は、香りの良いエッセンシャルオイルをはじめ、石鹸やバスボムも売られていてお土産を買うのにおすすめのショップです。
通り沿いにはホテルや地元に根付いているレストランやカフェもありますし、オタワでも人気の高いStella Luna Gelato(111 Main St E, Merrickville-Wolford)も運河の近くにあるので、大人も子どもも大喜びのデサートタイムを楽しめます。
いつもとは違う風景でいただくジェラートは普段よりもいっそう美味しく感じるかもしれませんね。

運河とつながっている Rideau River(リドーリバー)にはMerrickville Beachもあります。
こちらのビーチは水深が少しずつ深くなっていて、小さな子どもから大きな子どもまで楽しめるちょうど良い大きさです。
ビーチエリアには芝生も広がっているので、子どもを遊ばせながらピクニックも楽しめますよ。

注意事項

地元の方が経営されているお店がほとんどなので、カフェを含め閉店時間が午後5時となっています。
カヌーキャンプをしたり、ホテルに滞在される方以外は、お昼前ごろに出発をしてランチや散策を楽しむことをおすすめします。
またビーチで遊ぶ際は、くれぐれもお子様から目を離さないようにお気をつけください。
最後に

オタワからの運転時間も1時間ほどで、小旅行気分を味わえる街、Merrickville。
今がおすすめの時期ですが、春には新緑、秋が深まる頃には美しい紅葉も楽しめます。
普段の生活から少しリフレッシュをしたいとき、小さなお子様連れのご家族で移動時間も気になる方には街の大きさや雰囲気も含めておすすめのスポットです。
早速この週末にご家族で訪ねてみてはいかがでしょうか。