9月も半ばに入り、暑かった夏から一気に秋の気配が漂い始めたオタワの街は、暖かい色の木々に囲まれ、紅葉シーズンの見頃を迎えます。
いよいよ美しい紅葉シーズン到来の今の時期、近郊で気軽に出かけやすい紅葉スポットについていくつかご紹介します。
オタワ近郊おすすめスポット

まずはオタワから一番遠い距離にありますが、この時期にこそ行ってみたいエリアです。
Mont-Tremblant(モン・トランブラン)エリア

カナダ東部の紅葉は有名で、モントリオールから車で北へ2時間弱ほどの距離にあるローレンシャン高原は、日本のガイドブックにも記載がある人気のエリア。
オタワからも車で2時間ほどの場所にあるMont-Tremblant(モン・トランブラン)はローレンシャン高原の中に位置し、この時期になるとたくさんの観光客でいっぱいになります。
ヨーロッパ風の街並みが漂うMont-Tremblant Village(モン・トランブランビレッジ)は、リゾートタウンで、ショップやレストラン・カフェも充実しています。
ビレッジ内には屋内プールやスパを併設しているホテルもあり、スキーシーズンになるまでの期間は様々なアクティビティも開催しているため、家族での小旅行におすすめです。
また、オタワからモン・トランブランまでハイウェイで車を走らせていると、美しい紅葉が車窓に広がり、ドライブをしながら楽しむことができるのもこの時期ならでは。
オタワからは北方面に向かうため天候にもよりますが、紅葉は市内より早めに始まります。
オタワからも程よい距離感なので気軽に出かけられ、リゾート気分も味わえるのが大きな魅力です。

Gatineau Park(ガティノパーク)エリア

オタワ市内中心部から橋を度りケベック州に入り、車で15分ほど車を走らせるとガティノパークエリアに到着します。
NCC(Nationai Capital Commission)と呼ばれるオタワ首都委員会が管理しており、この時期はFall Rapsodyと呼ばれる紅葉スポットとしても有名です。
ガティノパークの紅葉のピークは9月中旬から10月中旬で、メープルを中心とした赤・オレンジ・黄色のグラデーションが織りなすハーモニーが雄大に広がっています。
広大な敷地を要するガティノパークなので素敵なエリアが点在していますが、その中でも特におすすめの場所をご紹介します。
Champlain lookout シャンプレイン・ルックアウト
オタワ中心部から車で約40分、オタワ川流域とその対岸に広がる市内を一望できる人気のスポットとして有名で、紅葉の時期は多くの人でいっぱいになります。
赤・オレンジ・黄色になった樹々と太陽が重なると美しさが増し、紅葉のパノラマが眼下に広がります。
周辺にはトレイルと呼ばれるハイキングコースもあり、歩きながら紅葉を楽しむこともでき、軽食を持ってピクニックをするのもおすすめです。
Pink Lake ピンクレイク
オタワ中心部からは車で20分ほどの場所にある湖。
名前からピンク色の湖?と思いきや、そうではなくPink Family(ピンク一家)という家族の名前が由来だそうです。
湖に映し出される紅葉のコントラストがとても美しく、写真映えするという人気のスポットになっています。
こちらも周辺にトレイルがあるので、ハイキングがてら紅葉狩りに行くもの良いですね。
シャンプレイン・ルックアウトとピンクレイクは車で20分ほどの距離なので、一緒に組み合わせて行くことも可能です。

注意事項
紅葉時期のガティノパーク周辺は地元の人も驚くほどの混雑に見舞われるため、時間に余裕を持って出かけることをおすすめします。
また駐車場も限られているので、朝早くに出かけるか、ランチ後の午後から行くなどの工夫も必要かもしれません。
天候にも注意が必要で、太陽が出ている時は暖かいのですが、夕方になると一気に冷え込むため、夕方以降も滞在する場合は厚手の羽織ものを用意して出かけるといいでしょう。
パーク内にあるトイレは簡易的なものがほとんどで赤ちゃんのオムツ交換は難しいため、車内で取り替えられるように用意して出かけましょう。
オタワ市内の紅葉

わざわざ遠出をしなくても、この時期は街の中を歩くだけでも紅葉を十分に楽しむことができるのがオタワの特徴。
ダウンタウンにあるMajor’s Hill Park からは、紅葉と共にオタワ川と国会議事堂を見ることができるので、ちょっとしたお散歩コースにも最適。
疲れたら近くにあるByWard Market (バイワードマーケット)でコーヒー休憩も良いですね!
ByWard Market から約10分の場所にあるRideau Hallは、子どもが小さかった頃、紅葉シーズンに度々プレイデートをしていた場所です。
ここはカナダ総督の公邸で、公式行事などに使われている歴史的建物がある場所ですが、庭園は無料で解放されており、市民にとっても人気の癒しのスポット。
四季を通して楽しめる景色が広がっており、紅葉の時期は周辺のストリートを含め、美しい風景を愛でることができます。
ストローラーに乗った赤ちゃんとお散歩をしているお母さんを見かけることもあり、忙しい毎日に癒しをくれる場所かもしれません。
庭園内は車は入れないので、よちよち歩きのお子さんを遊ばせるにも安心ですし、トイレがあるのも心強いです。
市内中心を流れ、世界遺産にも登録されているオタワの代名詞Rideau Canal (リドー運河)周辺でも美しい紅葉をみることができます。
10月13日までの土曜日・日曜日は、午前8時から午後8時までQueen Elizabeth Drive Wayの一部区間 が自転車と歩行者専用になっています。
家族でゆっくりと歩いたり、自転車に乗りながら運河と紅葉のコントラストを楽しむのも良いかもしれませんね。
最後に

朝晩の寒暖差はありますが、今の時期は空も澄んでいて気持ちの良い気候なので、外にも出かけやすいですよね。
暖かな紅葉色に包まれたオタワの街とその周辺は、この時にしか見ることができない風景が人々を癒し、楽しませてくれます。
自然の壮大さを改めて感じさせてくれるスケールの大きいカナダ東部ならではの紅葉を、寒くなる前にぜひ楽しんでみてください!