スマートフォンやデバイスが広く認知され、幅広い世代に様々な影響をもたらす時代になりました。
変化と共に子どもの視力にも大きな影響が懸念されていますが、みなさんはお子さんの視力について考えたり悩んだ経験はありませんか。
今日は思いがけない視力検査から眼科医を受診することになった経緯などを実体験も含めてご紹介したいと思います。
眼科医へ行くタイミング

子どもが小さな頃は健康診断や予防接種でファミリードクターとアポイントメントがあり、身体や心の成長を診察してもらいますが、視力の検査をしてもらったことはありますか?
我が家は子どもが4歳になり、今年から幼稚園に入るというタイミングで、
「視力検査をしてみましょう」
と提案されました。
その場では簡単な検査をしましたが、子どもが若干見えにくい表情をしていたのを今でも覚えています。
検査の後かかりつけ医から
「一度眼科医のところへ行き、詳しい診察をしてもらってください。」
と言われました。
視力検査は初めてだったので、どうしてこのタイミングでと思いましたが、その年の9月に幼稚園入園を控えていたからでした。
我が家の場合、かかりつけ医が検査の提案してくれ、そこから眼科医への道筋ができたのですが、視力に心配なさそうな場合でも一度相談してみるといいかもしれません。
眼科医探しスタート

眼科医受診を提案された後、どこで受診したらいいのかなど、場所も含めてリサーチを始めます。
オタワでは眼鏡販売店に眼科医が常駐しているので、「Eye Doctor Ottawa」と検索をかけると市内にあるお店がヒットします。
その中から気になる店舗をを選び、ウェブサイトなどを見て雰囲気をつかむといいでしょう。
身近な場所では買い物に行く人も多いCostco店内にも眼鏡販売店があり、眼科医が常駐しているので、お出かけのついでにスタッフに聞いてみてもいいですね。
個人的ですが眼科医選びのポイントは以下。
- 家から近い場所にある
- お住まいのエリアにもよりますが、できればパーキングがあると便利
- 子ども用の眼鏡の取扱いの有無
Webサイトや電話で予約をしてみましょう
我が家も自宅から近く、子どもの診察を行っている眼科医を見つけ早速Webサイトから予約をしてみました。
予約のページでは、年齢別にカテゴライズされていたので、19歳以下を選択してクリック。
ドクターが何名かいるクリニックだったようで、誰にするかを選ぶページにたどりつき、名前の下にはどの言語話すのかが書いてありました。
親切だしバイリンガルが多いオタワらしい選択肢だなと感じましたし、場所によっては中国語などのチョイスもあるかもしれませんね。
続いて診察可能な日時を選び、子どもの名前・誕生日・保護者の連絡先を入力し予約終了の画面へ。
間もなくして入力したメールアドレスに予約完了のお知らせが届きました。
受診する眼科にもよりますが、私の子どもが通っているところは予約日の2日前ごろにリマインドの連絡と変更が必要な場合のお知らせが来るため、とても助かります。
眼科医の受診日当日

予約した受診日になり、親子で緊張した気持ちで眼科医を訪れましたが、とても優しい雰囲気のドクターで安心しました。
英語はどの程度理解できるか、アルファベットは読めるかを本人と保護者に確認し、子どもには特にゆっくりとわかりやすく話しかけてくれました。
新しいクリニックだった様で設備もしっかり整い清潔感もあり、初めての眼科受診でしたが安心したのを覚えています。
また、診察中は保護者様の座席があり、そこに座って状況を見守ることができました。
ドクターは子どもに普段どんなアニメが好きかを聞き、お気に入りのキャラクターが出るYouTubeをつけてくれ、気を紛らわしている間に検査をしていました。
初回の検査は思ったより長く約45分近くかかりましたが、映像のおかげで子どもが退屈することもなく、細かく丁寧に診察をしてくれていると感じました。
診察結果と眼鏡作り

全ての検査が終了した後ドクターから、片方の目に乱視があると診断され、それをかばうような目の使い方をしていると伝えられました。
ドクター曰く、子どもはビジュアルから理解するプロセスをたどるため、見えにくかったりすると脳に反応が届かないそうです。
それによって、集中力の低下を招き学力低下につながっていくようで、そういった流を防ぐためにも眼鏡が必要であると言われました。
また7・8歳以降になると視力の回復は難しいため、なるべくスクリーンの使用時間は短くし、外で遊ばせるようにアドバイスをされました。
「根拠はわからないが、外遊びが多い子どもはしない子どもに比べて視力の低下が少ないリサーチ結果が出ている」
ともおっしゃっていました。
診察の結果から眼鏡を作ることになり、併設している眼鏡店の方へ移動し、小さな子どもにも使いやすい眼鏡のフレーム選びをしました。
「スポーツはしていますか。」
と聞かれ、もし本格的にやっているようであれば頭の後にもゴムがついていて取れにくいタイプのものがおすすめだとアドバイスそもらいました。
使いやすそうで本人が気に入った眼鏡を数点のなかから選び、レンズの説明・作成期間・保険の適応範囲などを説明してもらいその日の受診を終えました。
それから数日後に連絡があったので眼鏡を受け取りに行き、かけ心地や見え方の調整を何度かしてもらい、無事に眼鏡ライフがスタート。
学校での眼鏡の取扱い方や、清潔に保つ方法もわかりやすく説明してくれたので、心配もありましたが、問題なく生活に取り入れることができました。
かかった費用ですが、オンタリオ州の健康保険で検査費用はカバーされ、眼鏡のフレームとレンズは保護者の会社の保険範囲内でとなりました。
眼科医受診、眼鏡の作成をする際は、オンタリオの健康保険OHIPを忘れないように持参してくださいね。
おわりに
幼稚園に入る年齢になると文字理解や言語発達も進むため、この年齢での眼科医受診はタイミング的にちょうど良いときだと実体験も含めて感じました。
もし4歳前であっても普段の生活のなかで見え方に関して気になる場合、まずはファミリードクターに相談してみましょう。
眼科医を受診した後に他に懸念する疾患疑いがある場合は眼科医からCHEO(Children Eastan Ontario Hospital )=子ども専門病院へ転送の手続きを取ってもらえます。
日々の中で気をつけていても視力の低下が進む可能性はありますが、そんなときは親としての自分を責めたりせず、まずは専門家に相談し解決策を探ってみてくださいね。


